あなたにとって「プロフェッショナル」とは?

2013年2月12日

某N●Kのドキュメンタリー番組で毎回最後の〆となる質問がタイトルです。
私の答えは「行った仕事に対し、相当な対価を得ると同時に、その仕事の責任を負うもの」だと思います。

定期的にこのような(『デザインの力で、行政を変える!!~天王寺区広報デザイナーを募集します~』)記事が出て、その度に炎上してますが私の周りでも近からずも遠からずなことがあったりなかったりなので、ここで自分の考え方をまとめる意味でも書いておきます。

「対価を支払わなければならない仕事」と「そうでもない仕事」

多くのスタッフが集まるイベントなどでは、様々な「仕事」が発生します。
その中で「対価を支払わなければならない仕事」「そうでもない仕事」が混在しますが、多くの場合「対価を支払われないであろう仕事」を担当する人から「全員ボランティアでやるべき」的な発言が飛び出します。
自分がボランティアでやるのだから、他の人もやって当然的なマインドです。
手に職があり、それで対価を得た経験のある人であれば、まずそのような発言をしないと思いますが地域コミュニティの場では、本当に色々な人がいるので、上記のような流れになることは多々あります。

手に職がない人を説得するためにも以下のような人には対価が必要だと説明するのが大切です。

  • 専門知識・技術を習得するのに、大学や専門学校、現場で多くの費用と労力を使ってきた人
  • 高額の機材や道具(PCやソフト、カメラなど)を購入しており、それを使うため

逆に以下のような人は対価があった方が良いですが、なくてもしょうがない場合が多いです。

  • その出来はどうであれ、誰がやっても出来る仕事をする人
  • すでに一線から退いており、生きていくのに十分な生活基盤を築き終わり、社会貢献のための活動をしているシニア
  • 親友や家族のために仕事する(稼いだお金でプレゼントを買うのと一緒。労働のプレゼントです)
  • 生活するのが困難な人が多くいる現場(震災ボランティアなど)

残念ながら、上記のような説明をしても理解できない方は少なからずいます。
俺が無償で働いてるんだから、お前もチョチョイとそのパソコンで絵を描け!という理論です。
ただ、まともなスタッフさんがいる団体であれば、そのような方は少数派であり、大部分理解していただけると思います。
逆の場合は、無駄な抵抗はせず静かに撤収した方が世のため人のためです(笑

対価を支払わなければならない理由

私はデザイナーなので、デザイン仕事を例として書きますが、
これはライターなり、フォトグラファーなり、翻訳家なり、自分の立場や、お願いしたい業務に読み替えてください。

対価を支払わなければならない理由は主に以下の3点です。

  • 仮に私がその仕事から外れた場合でも、その対価を支払えばデザインしてくれる業者を探すことができる。
  • アウトプット(デザインをすること)側が有償であれば、インプット(デザインの依頼や指示をする)側も慎重になる
  • 「次もまたやりたい」と思える(これが一番大事)

一番目については、その通りかと思います。たまたま無償でやってくれる変人が見つかっても、次に同じような変人を見つけるのは容易ではありません。
二番目については、無償であるがゆえに、原稿が期日どおりに来なかったり、何度も変更したり、といった事態が発生しがちです。
有償にすることで、「この作業にもお金がかかっている」と認識させ、進行がスムーズになります。
三番目については単純にモチベーションの問題。他の仕事をする時間や、家族と過ごす時間を削ってでも、「次もやりたいっ」と思えるかどうか。

「志」だけでは続かない

あなたがもし、上記の文章を読んでも「でも自分は好きでやってるんだから・・・」と思ったら、ちょっと考えてみてください。
あなたがプロの業を無償で(格安で)提供すると次のような連鎖が高い確率で起こります

  • 本業や家庭が忙しくなった場合、真っ先に「切る」のは無償(格安)の仕事。
  • プロ不在のため、しょうがなく素人が見よう見まねで作るが成果物の質は低下する。
  • その質の低下が団体の(もしくは団体主催イベント等の)質低下と受け止められる。

そして一番危険なのが

  • プロの業でも探せば無償(格安で)でやってくれる人がいるものなのだ、と誤解される

という誤解から、第二、第三の犠牲者を生むことです。

PCの価格が安くなり、インターネットが普及し、世の中には大量の無料ツール・テンプレートが存在するようになりました。
それらで済むのであれば、どうかプロの手を使うことなく完結させていただきたいと切に願う訳ですが
どういう訳か、どーでもいい仕事でもプロにやってもらいたがる人がいたりして、世の中上手くいかないものです(笑

私の場合

ただ、上記のような事情を理解しつつも「知り合いだから」とか「付き合い」があり、
また予算も限られていたりして、思った満額を請求しづらいシチュエーションが多々あると思います。
その場合、「本来はこのくらいかかりますが」と前置きした上で、次回、最悪同じ価格でもやれる金額を提示しています。
そのような根回しがあれば、それを聞いてたり、関わってた人から仕事がふってきたりして補填できたりします。

みんなが気持ちよく働けて、良い成果物を作るにはこのへんのバランス感覚とコミュニケーション能力が大事です

あまりまとまってませんが、今日はこのへんで。

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